タロウのアレルギー

 タロウに大きなハゲができたことは、すでに書いた。原因がよくわからないまま、寄生虫ではないかといわれた。そのために治療する。でもその薬を使って少し経つと、タロウはよく吐くようになった。

 でも、ハゲが消えたわけではない。一旦できたハゲは、時間が経つと小さくなる。でも、また別の場所にハゲができる。

 最初は、びっくりするほど大きなハゲができた。でも、そんなに大きなハゲはもうできない。でも、治ったとは思えなかった。よくからだを舐めたり、掻いたりしている。

 抗生物質を使えば、ハゲは消える。でもそれは、抗生物質が効いている時だけだ。永遠に抗生物質を使って、ハゲを抑えるわけにはいかない。いずれ効かなくなる。

 そのため、抗生物質を使うのは拒否した。

寄り添って寝るハナコ(左)とタロウ(右)

 いろいろ試したが、ハゲの原因がはっきりしない。獣医は今度、アレルギーの検査をしようといった。その結果、ハナコと同じように、タロウにも魚と牛にアレルギー反応があることがわかった。

 兄妹のネコだ。同じアレルギー反応を持っていてもおかしくない。

 アレルギー反応で湿疹ができ、湿疹が痒いので、そこを掻いたり、舐めたりする。それで、ハゲができる。ようやくハゲの原因がわかった。ハナコはアレルギー反応で目やにがでたが、タロウの場合は湿疹ができるのだった。

 それまで、湿疹があることに気づかなかった飼い主の責任でもある。なぜ気づかなかったのか。ネコだから、魚を食べて当たり前。牛肉も好きにきまっていると、牛のひき肉を生で与えたりした。飼い主失格だった。

 獣医からは、魚と牛の入っている餌は与えないようにいわれる。できるだけ質のいい餌を与えた方がいいともいわれる。それだけだった。

 すでに質のいい餌に切り換えるようと試したことがあった。でも、タロウはそれを食べようとしなかった。それは、獣医も知っていたはずだ。

 餌を換えても、アレルギー反応がなくなるまで数ヶ月かかるともいわれる。からだに蓄積した「毒」を出てしまわないといけない。

 食事療法しかない。それはわかった。でも餌を切り換えるのは、そう簡単なことではない。これまでの経験でわかっていた。

 獣医からさじを投げられ、放り投げ出されたような気分だった。

2020年6月29日、まさお

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