タロウの餌を変えようとしたが

 タロウにも、牛肉と魚にアレルギー反応があるのはすでに書いた。獣医からは、餌を変えて食事療法をするしかないといわれる。牛肉と魚の入っていない餌を最低2、3カ月続けないと、アレルギー反応を引き起こす”毒”は消えないといわれた。

 その時に、高級な餌で、アレルギーのあるネコに安心して使える餌をいくつか紹介してもらった。そのうち勧められたのは、ドイツのメーカーVET-CONCEPTの餌だった。

 一般的に高級な餌としては、ロイヤルカナンがよく知られている。だがこれまで何人かの獣医から推薦された餌の中には、一度もロイヤルカナンは入っていなかった。何が入っているか、信用できないというのがその理由だった。

 タロウに、VET-CONCEPTの缶に入ったウェットフードを与てみる。でも匂いだけかいて、まったく食べようとしない。牛と魚以外は、いろいろなものを試してみた。中には、最初に少し食べたものもあった。でも、それ以上は食べなかった。

 食欲を誘う調味料の入った安価な餌に慣れてきたタロウ。調味料の入っていない純粋な餌は、食欲をそそらないのだ。

 VET-CONCEPTのドライフードに簡単に切り替えることのできたハナコとは、大違いだった。ハナコの場合は、それによってアレルギー反応はほとんどなくなった。

 仕方がないので、別の獣医と相談して、スーパーなどで市販されているものの中でも、より高級なドイツのアニモンダの餌を与えることにした。それだと、食べてくれた。

 まずは、一安心。

 もちろん、牛と魚の入っているものは与えない。アニモンダの餌は、人工着色料や人工保存料、人工香料は入っておらず、自然なものという売れこみだ。

 でも、タロウのアレルギー反応は収まらなかった。何やかやと、湿疹ができた。その痒さを抑えるために、コロイド銀の溶液を湿疹に塗ったのはすでに書いた(「タロウのチョッキ」)。

首の周りにできた湿疹を掻かないように、首の周りにハンカチを巻きつけられたタロウ

 ただアレルギーがあると気付かなかった最初の時のように、湿疹から大きなハゲになるようなことはなかった。痒さが軽かったのだと思う。

 でも湿疹が痒くて掻いたりするので、かさぶたができる。それが毛玉をつくる原因となった。掻いた時に、その毛玉が抜ける。

 アレルギーの原因となる牛肉と魚、あるいは魚の脂の入っていない餌しか与えていない。でもどうして、アレルギー反応が起こるのか。ぼくにはよくわからなかった。

 その原因がわかるまでには、かなり時間がかかった。

 すでにほのめかしているが、タロウにはもう一つ病気がある。それを治療する過程でその原因を知った。それについて報告するには、まずタロウのもう一つの病気について書く必要がある。なので次回はまず、その病気について報告することにする。

2021年1月04日、まさお

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餌に調味料あり
タロウのアレルギー

関連記事サイト:
VET-CONCEPT(ドイツ語)

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