目には健康なからだが一番

 これまで、ぼくが黄斑変性症を治した体験を連載してきた。食生活では、肉や乳製品など脂肪分の多いものを避ける。生活スタイルでは、早寝早起きを徹底する。さらに1日に最低1万3000歩歩くなど、できるだけからだを動かす。

 これは、どういうことを意味するか。

 すでに書いたが、目のためにからだを健康に保つということだ。血液をサラサラにするということでもある。

 目には、細い血管しか通っていない。血液がサラサラでないと、血液は細い血管をスムーズに流れることができない。それが、目の病気を引き起こしているともいえる。

 からだを健康にするとは、単に医学的なことに止まらない。早寝早起きをして規則正しい生活をする。さらにストレスのない生活をすることも、健康にはとても大切だ。

 もう一つぼくが気をつけているのは、気の流れだ。「気」というと、中国思想や東洋医学などを思い浮かべる人もいると思う。アメリカではじまったオステオパシーにしても、ぼくはこの気の流れが基盤になっていると思う。

 ぼくは、指圧や鍼灸から気の流れがからだにとても大切なことを学んだ。

 気は、息をすること、呼吸することと深い関わりがある。だから、正しく呼吸することが気の流れの基盤となる。

 ぼくは、目が疲れた時に目の周り(正確には、目の周りにある頭蓋骨)を指でゆっくりさする。そうすることで、目の周りで滞った気の流れを直して、気がスムーズに流れるようにする。

 その時は、息をお腹からゆっくりと足の裏(立っている時)、あるいはお尻の穴(座っている時)から吐き出すようにイメージする。

 それとともに、目は軽くなり、目の疲れが回復する。

 こういうと、信じられない人もいると思う。でも、まず腹式呼吸の訓練をして、呼吸を自分で意識しながら管理できるようになってから、やってみるといいと思う。その変化が感じられるはずだ。

 気を意識できるようになることは、自分のからだの健康を自分で管理できるようになることでもある。ぼくは、自分のからだの不具合がどうして起こっているのか、だいたいわかる。その見立ては、ぼくの信頼する鍼灸の先生の診断と一致していることが多い。

 でも黄斑変性症に関していえば、気の流れではどうしようもなかった。実際、鍼灸の先生も鍼灸では、進行を止めることしかできないといわれた。

 すでに述べたが、目の血管が細いことを考えれば、健康なからだをつくり、血液をサラサラにすれば、血液が流れるようになる。それはそれとともに、気の流れもよくなるということでもある。

 だから、ぼくが黄斑変性症を治すことができた根本は、健康なからだつくりにあると思っている。ただこうして治すことができたのは、ラッキーだったともいわなければならない。

 眼底で膨らんだ部分が破れてしまっていたら、治らなかったと思う。破れたところは、回復しなかったと思うからだ。ジャーナリストという仕事からして、カメラで撮影することが多い。それで、目の異常に早く気付きやすかったのではないかと思う。それもラッキーだった。

 だからぼくがやってきたようにすれば、誰でも必ず黄斑変性症が治るというものではないと思う。

 ただ健康なからだつくりをするのは、万病の薬である。ぼくが黄斑変性症から解放された体験が、少しでも黄斑変性症に苦しむ方々の参考になればと思う。

 ぼくの体験談は、これで終了する。ただ、みなさんの体験談やご意見などを本ブログに寄せていただけると、黄斑変性症に苦しむ方々の参考になると思うので、どんどん投稿いただきたい。

2021年4月12日、まさお

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