散歩、散歩、散歩

 長〜いロックダウンが続いている。まもなく6カ月になる。その間、規制が一時的に緩和されたこともある。でも結局、すぐに感染者数が増える。だから、規制は再び厳しくなる。そういうことの繰り返しばかり。もうかなりうんざりしている。

 現在、英国変異株が蔓延している。感染者数は高止まりだ。いつまで続くのか。

 接触制限があるから、友人ともそう会えない。一緒に散歩に出かけるのは問題ない。でも何人もと一緒となると、散歩するのも、公園で会うこともできない。

 散歩は、ぼくの日課である。ぼくはそれで、黄斑変性症を克服した。そのことは、黄斑変性症のブログで連載してきた。知っている方もいるかもしれない。

 コロナ禍の散歩は、それ以前の散歩とはまったく違う。安全を考えないといけないからではない。コロナ禍前は、所用で出かけた時に、そのついでに散歩することができた。たとえば帰宅する時に、数駅手前で降り、そこから歩いて帰ったりした。

 コロナ禍では、所用で出かけることがほとんどない。記者会見に出かけるのもまれ。オンラインの記者会見があるからだ。出かけるのは、スーパーなどに買い物に行く時くらい。その時にかなり遠廻をして、スーパーにいくこともある。

 コロナ禍で散歩する時は、散歩するぞーと思って、わざわざ出かけるしかない。そうしないと、からだを動かす機会もない。健康のためでもある。毎回、同じところを散歩してもいい。でもわざわざ出かけるならと、つい欲が出る。毎回違うところを散歩したほうが、おもしろいだろうなとなる。

ベルリンの聖ミカエル教会。写真は、西ベルリン方面から東ベルリンに向かって撮影している。撮影地点のもう少し後ろに、東西ベルリンの壁があった

 そのおかげで、ベルリンに30年以上も暮らしていながら、それまでまったく知らなかったベルリンを発見する。今日は、クロイツベルクの方向に歩いた。クロイツベルクは、ほんとうに久しぶりだった。こんなに変わってしまったのかと驚かされることもある。この辺りは何回もきているのに、こんなところがあったのかと、新しく発見することもある。歩く方向を逆にするだけで、街の様相が変わる。

 ベルリンは街を歩いても、公園が多い。大きいものから小さいものまで、どこかに緑がある。街のあちこちに、歴史が刻まれているのもすごい。ナチスの歴史がどこにもある。今日は、旧東ベルリンから旧西ベルリンへ歩いた。東西ベルリンの壁を通り越したことになる。ドイツで最初の女性国会議員となったマリー・ユハチの記念碑もあった。ベルリンは、歴史の宝庫である。

 本サイトの「ベルリーナー」で写真を掲載し続けることができるのは、その歴史のおかげでもある。

 ぼくはこうして、ベルリン発見の散歩をさせてもらっている。わくわくする。コロナ禍に感謝しなければならない。

 問題は、今日どこにいこうかということ。地図を見て探さないといけない。それがいつも、悩みの種である。連れ合いと一緒に散歩する時は、行き先でもめることにもなる。

(2021年4月26日、まさお)

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コロナ禍で得た自由

関連サイト:
ベルリン市のベルリン散歩ツアーガイド(ドイツ語、英語もあり)

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