万田酵素

 これまでわが家のタロウ(オスネコ)に、「アルマチウム(Almazyme)」というブタの膵臓からできたサプリメントと、「ソバミン(Sobamin)」というフミン酸(腐植酸)の粉状サプリメントを与えていることを書いた。その効果には満足しているが、タロウの自己免疫疾患は完全には治らない。下痢と嘔吐がいずれ現れる。

 その症状が何とか消えないかと思うが、なかなしつこい。他に方法はないだろうかと、いつも考えている。

 カトリンさんのところに、タロウを鍼治療に連れていった時だった。

 カトリンさんは突如、「マンダ」というのを知っているかと聞いた。カトリンさんが治療しているネコの飼い主が、「マンダ」というサプリメントを飲ませてみて、下痢が治ったというのだ。日本のものだという。「試してみてはどうか」と勧められた。

 確かに日本語のように聞こえる。しかし「マンダ」というサプリは、聞いたことがない。

ベット用万田酵素「フェルミック」はこんな感じ

 自宅に帰ってネットで検索してみて、それが万田酵素のことであるとわかった。発酵食品で、人用は美容のためにも使われているという。ペット用が確かにある。「フェルミック」。

 しかし、すぐに試してみる気にはならなかった。日本に一時帰国した時にでも買って、試しに使ってみるかと思った。

 2022年秋日本にいたので、それで15グラムのある意味でお試し用のものを買って、試してみることにする。その時母からは美容用に買ってみたが、まったく効果がなかったといわれた。

 ベルリンに戻って早速、タロウに与えてみた。

 最初は、袋に書いてある通りの量を与える。しかしその後少しして、湿疹が出ていることに気づいた。タロウには牛肉と魚の油にアレルギー反応があり、湿疹が出る。萬田酵素は植物性だと思っていたので、万田酵素が原因とは思ってもみなかった。しかしタロウには、湿疹が出るような餌は食べさせていない。

 そこで、万田酵素を止めてみる。少し経って、湿疹は消えていった。万田酵素が原因だったとわかる。万田酵素はそのままもう、使わないことにした。

 ただ万田酵素によってタロウがえらく元気になり、食欲も旺盛で、それまでよりたくさん食べたがるので、どんどん太っていくのがわかった。

 それから少し経ってカトリンさんから、マンダを試してみたかと聞かれた。「湿疹が出たので止めた」というと、「それなら、ごく少量与えてみてはどうか」といわれた。

 そこで顆粒の粒を数粒だけ、それも1週間に1回の間隔で与えてみることにした。そうすると、湿疹は出ない。それでも、元気になるのがわかる。食欲も普段より少し旺盛になった感じがする。

 タロウの下痢と嘔吐が現れる間隔も伸び、2週間からそれ以上の間隔で下痢と嘔吐が起こるようになる。症状も軽くなり、あまりぐったりしなくなった。

 ただいつも湿疹が出ていないか、与える量をしっかりコントロールしなければならない。

 そのうちにタロウに与えている餌のメーカーが、繊維質をペットに与えるためのサプリメントを出すようになった。アレルギーのあるペットにいいという。特に腸の働きを支援し、胃腸の弱いペットの食事療法に適するという。

最近のタロウ。黒いシミ(ネコの『ニキビ』)がまた出ている

 ああこれだと思って、タロウに試してみる。いつも指でちょっとつまむ程度の少量しか与えていない。1日2回与える。それによって、タロウの便の匂いがあまり臭くなくなった。ただおかしなことに、タロウに湿疹が出るようなのだ。それが、サプリが原因なのか、餌が原因なのかよくわからない。今そのためにサプリを与えたり、与えなかったりして試して、湿疹がこの新しい繊維質サプリメントによるものかどうか調べているところだ。

2024年11月22日、まさお

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ペット用万田酵素「フェルミック」の紹介ページ(日本語)

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