高山線でカタンコトンとのどかに飛騨へ

2022年11月中頃、高山線で富山駅から下呂駅までのんびりと走った時に撮影した動画と写真。高山線に乗るのは、本当に久しぶり。数十年ぶりだと思う。カタンコトンと、列車の音もなつかしい。見事な秋の紅葉狩りもできた。「パノラマ席」という運転席後ろの一番前の席に座れたのも幸運だった。すばらしい景色、眺めだった。


富山弁と立山連峰

ぼくは小さい時から、立山連峰を見て育った。山は、ぼくの生活の一部だったといっていい。ドイツにきて、ぼくは山のない土地で暮らしてきた。ぼくは日々、山のないつまらなさを感じてきた。南チロルのドロミテに行ったりしたのは、山が恋しかったからだと思う。でもドロミテには、滝がなかった。それもさびしい。


雨晴海岸を走る

雨晴海岸は、立山連峰が背景に見える絶景の海岸だ。女岩がすばらしい。雨晴海岸といえば、ぼくにとって小さい時に海水浴を楽しんだ海水浴場だった。しかし数十年ぶりに見る雨晴海岸では、当時の白い砂浜がほとんど失われ、侵食を防ぐためのコンクリートブロックだけがやたらと目についた。あの時の砂浜はどこにいったのか。


御車山とべっこう

富山県高岡に、山町筋という国の重要伝統建造物保存地区に選定された地区がある。今、観光名所になっている。明治時代に建てられた土蔵造りの商屋がある。同時にここは、高岡の御車山を保有する町のある地区。御車山は豊臣秀吉の時代に由来し、高岡の御車山祭りは、富山県のユネスコの無形文化遺産の一つになっている。


ふるさとを再発見する

母が病気で死を迎えるに当たり、ぼくは母の生きている間に、ぼくがこどもの時に両親と一緒に暮らせなかった過去を不憫に思う必要はないといっておきたかった。同時にぼくは、こどもの時憎んできたふるさとに対する思いを今、憎しみから解放してふるさとを見つめ直す必要があると思っている。