再エネいろはブログ

エネルギーについて学ぼう

肉を毎日食べてないかな

まさお:えーと、きみたちには確か、宿題を出しておいたよな。

タロウ:えー、そんなのあった?
 覚えてないけど。ハナコは覚えてるー?

ハナコ:わたしもなかったと思うけど。
 あっ、そうだ。これまで二酸化炭素など温室効果ガスを排出している分野を挙げてきたけど、それ以外にまだないか考えておくことだったかしら???

タ:そうだ。そうだ。それが宿題だった。
 でも何も思い付かなかったから、ないんだよ。

ハ:わたしも、もうないと思うわ。

ま:本当か???
 それじゃ、これまで挙げた二酸化炭素などを排出している分野を挙げてもらおうか。

ハ:家庭でしょう。それから、発電と交通。

タ:それに、パン屋さんや学校、病院などもだね。

ま:それは、専門的には何という分野だった?

ハ:それは、民生の営業?

タ:いや、業務というのじゃなかったかな。

ま:そうだ。業務だね。それで、全部だね。これまで挙げたのは。

タ:そうだよ。もう他にはないよ。

ま:ハナコはどう思う?

ハ:そう思うんだけど、何か大切なことを忘れているようにも思うのよね。

ま:それは、何だろうね。
 自分たちの生活に必要なものから見てみないか。
 発電によって、家電製品に必要な電気がもたらされる。産業では、みんなが必要な製品がつくられている。交通は、みんなが移動するのに必要だね。それから業務では、銀行のサービス、学校などの教育、病院は医療サービスを提供してくれるね。
 それからパン屋さんでは、パンを買える。
 その他に、きみたちが生活するのに必要なものはないかな。きみたちは、これまで挙げたものだけで生きていけるかな。

タ:あれー。食べるものがない。パンはパン屋さんで買えるけど、パンをつくるには麦が必要だ。

ま:それから?

ハ:スーパーマーケットでは、野菜や肉、牛乳などを買って調理しているわ。だからわたしたちは、生きていけるのよね。

ま:麦や野菜を栽培するのに、二酸化炭素は出ないのかな。肉や牛乳を得るために、家畜を飼っているね。

タ:あっ、そうか。そのためには、肥料や家畜の餌が必要だ。それをつくらいないといけない。

ま:それから?

ハ:農地を耕すのに、トラクターがいるわ。それから、収穫されたものを運ぶのはトラックよね。

タ:でもさー。肥料はものづくりに入り、食糧の輸送は交通に入るのじゃないの。

ハ:でも耕すのは、交通ではないのじゃないの。

タ:あっ、そうか。

こうやって牛が放し飼いにされている時も、温室効果ガスが出ている。ドイツ北東部の島ヒッデンゼー島で撮影

ま:そうだね。いいぞ。これで農業からも、二酸化炭素などの温室効果ガスが出ているのがわかった。ただ実は、きみたちが挙げたことだけではないんだ。
 これは知らないとわからないので、いってしまおうね。
 農業で問題になるのは、それだけではないんだよ。牛などの家畜は、ゲップをするんだ。その時に、温室効果ガスの一つメタンガスが出るんだね。それも、地球温暖化の原因になるんだ。農業では、これも大きな問題なんだよ。

タ:ひょっとしたら、オナラも?

ハ:タローったら、臭い話をするは辞めて!

タ:これは、大切な問題だよ。動物のオナラによってメタンガスが出るのなら、ぼくたち人間のオナラでも、同じことがいえるのではないかな。

ま:タロウはいいところに、気づいたね。実は、オナラもそうなんだ。

タ:ほら、見ろよ。

ハ:ということは、オナラはしちゃいけないの?

タ:それは、不健康だよ。

ま:もちろん、オナラを禁止することはできないし、するなとはいえない。生理的なものだからね。でも、家畜から出るメタンガスを少なくすることはできないかな。

タ:ええ? 
 家畜を殺すの?

ハ:それは、かわいそうでしょう。

ま:もろちん、そんなことはしないよ。それでは、どうすればいいのだろう?

タ:どうすればいいのかな。。。

ハ:ああ、わかった。ハナコ、わかったわ。
 肉を食べる量を少なくすれば、家畜の頭数が減るのではないかな。

タ:でもぼく、肉は食べたいよ。

ハ:タロウ。別に肉をまったく食べないようにしなさいと、いっているわけではないのよ。
 タロウは毎日、肉食べてなーい。もしそうだったら、その回数を減らせばいいのよ。それを世界中の人たちと一緒に実行すれば、たくさんの家畜を減らして、メタンガスが出る量を減らすことができるのではないかな。

タ:なるほどね。ハナコのいっていることは、正しい。わかるよ。ぼくも、肉を食べる回数を減らしたほうがいいのかな。でも難しいよ。ぼく、肉好きだから。

ハ:タロウ、自分の健康のためよ。肉の食べ過ぎには、気をつけてね。

ま:きみたちが今二人で話していたことは、すばらしいね。感心したよ。きみたちのいっている通りだ。
 これで、農業も地球温暖化の原因になっていることがわかったと思う。
 今日は、ここまでにしようかな。

ハ+タ:わーい!

2023年4月14日、まさお

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関連サイト:
農業からの温室効果ガスは増加(国連連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所)

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