再エネで熱を供給する方法
カーボンニュートラルを実現するには、熱供給も再エネ化する必要がある。その方法を一つ一つ列挙する。ただここでは、水素の利用を産業の脱炭素化に利用することを優先させるため、水素は熱供給には利用しない。
省エネとは何かを考える
省エネについて、ぼくたちはこれまで目先の省エネしか考えてこなかった。これからは、エネルギーの消費全体において、どこでどうすれば効率よく省エネできるかを考える必要がある。建物の断熱性能を上げるのは、その一つだ。
日独で建物の意義が違う
ドイツの家が社会資本であるのに対し、日本では家を消費財としてしか見なさない。それが、空き家が増える日本の根本的な背景でもある。でもこのままでは、建物が十分断熱されていないので、暖房や冷房など建物の熱供給においてカーボンニュートラルを実現できない。
熱供給では建物で省エネする
熱供給ではまず、建物の断熱効果と気密性を上げることで省エネする。それが、熱供給において一番大切なことだ。ただ日本の建物ではそれが難しい可能性があり、早急に簡単に断熱効果を補強できる工法が望まれる。
熱のことを忘れないで
脱炭素社会を実現するには、発電や交通、産業のグリーン化だけではなく、熱をどうグリーンに供給するかについても考えなければならない。しかし社会は、この問題について準備しておらず、十分に議論していない。