SDGsって知ってますか
日本では今、SDGsということばがどこでも見かけるようになってきた。しかしそれに、中身が伴っているのだろうか。日本が本気でSDGsに取り組むなら、もっと生活に密着した取り組みを行わない限り、その意義が社会に浸透しない。それは、SDGsが本当に必要だという自覚がないからではないか。
自給自足がこれからのキーワード
世界がグローバル化するとともにむしろ、工業製品やエネルギー、食糧を自給自足する意義が高まっているといえる。それは、製造と生産を小型化、分散化することを意味する。さらに、地元や国内、周辺地域で生産することに切り替えることも求められる。それが、生産のリスク管理となり、省エネともなり、気候変動対策となる。
ガスはエネルギーだけど、その意味と影響は?
ウクライナ戦争を止めさせるため、天然ガスなどロシアからのエネルギー供給をストップするべきだと主張されている。でもその場合の影響を真剣に考えて、議論されているだろうか。そしてドイツ社会に、それに伴う痛みを負うだけの覚悟はあるのか。ぼくには、まだそうは思えない。
気候変動対策を社会的にデザインする
気候変動対策が本格化するにつれ、気候変動対策による市民の負担をどう分配し、公平にするかが、気候変動対策に対する市民のアクセプタンスを得る上で重要になる。それによって低所得者など弱者が生活できなくなるようでは意味がない。ドイツではそのため、気候手当てを給付することで、その具体案が議論されはじめた。
再エネの基盤はデジタル化
再エネとデジタル化は今、切っても切り離せない関係にある。再エネによる発電量がいくら増大しても、再エネ電力システムがシステム化され、熱供給と交通との間でもエネルギーを効率よくシェアない限り、再エネ100%化は実現できない。そのためには、社会が隅々でデジタル化されなければならない。それが、将来の技術革新のポイントになる。
天然ガスは持続可能か
欧州委は、原子力ばかりでなく、天然ガスも「持続可能」として、そのタクソノミー・リストに入れることを提案した。天然ガスは再エネへの橋渡しとされ、「持続可能」とするには厳しい条件が課せられる。それで、民間投資を天然ガスに誘致できるかはとても疑問だ。天然ガスを「持続可能」としようがしまいが、現実には投資に大きな差は出ないと思う。
夜行列車ルネッサンス
今ヨーロッパ大陸で、長距離の夜行列車が見直され、乗客が戻っている。夜行列車ルネッサンスが起ころうとしているともいえる。その背景には、気候変動で飛行機ではなく、時間がかかっても環境にやさしい列車に切り替えようとする乗客が増えていることがある。時間をより効率よく使うため、夜間眠っている時に移動して目的地に朝着く夜行列車が見直されている。
熱改革の主体は自治体
熱供給を再エネ化するのは、カーボンニュートラルを実現する上で一番の難題となる。その熱改革を実現するには、地元の環境と条件を熟知している自治体が中心になって熱改革計画を立案していく。同時に、熱改革のステークホルダーとなる自治体同士が熱改革情報を公開して、情報交換することも求められる。
生ゴミもおならも再エネ
農業で排出される「生ゴミ」の生物資源と家畜の糞を混合してメタンを発生させ、そのメタンガスをガスエンジンで燃焼させてバイオガス発電し、その排熱を埋設配管で地元の世帯に地域熱として供給すれば、カーボンニュートラルで熱電併給することができる。都市では残飯を回収して、バイオガス発電が可能となる。