昔は再エネで生活していた
熱供給においては、バイオマスを輸入するのではなく、住民の協力を得て、自分の生活の身の回りにある木質廃材や、森林管理のために伐採された丸太や枝、地元の庭や公園などから排出される枝など、木質の生物資源を燃料として熱供給に使うことを優先すべきだ。
空気中の熱を利用する
熱供給をグリーン化するため、ドイツではヒートポンプがボイラーの代替機として最も期待される。ヒートポンプは空気中の熱を集めて利用することから、再エネ利用とみなされる。
太陽熱を利用する
熱供給でまず考えるのは、電気や水素を使わないで熱供給する方法だ。その場合、一番手っ取り早いのは太陽熱を利用することだ。ソーラーコレクターを屋根に設置して、温水をつくり、温水を貯蔵タンクに保管して、利用する。
再エネで熱を供給する方法
カーボンニュートラルを実現するには、熱供給も再エネ化する必要がある。その方法を一つ一つ列挙する。ただここでは、水素の利用を産業の脱炭素化に利用することを優先させるため、水素は熱供給には利用しない。
省エネとは何かを考える
省エネについて、ぼくたちはこれまで目先の省エネしか考えてこなかった。これからは、エネルギーの消費全体において、どこでどうすれば効率よく省エネできるかを考える必要がある。建物の断熱性能を上げるのは、その一つだ。
日独で建物の意義が違う
ドイツの家が社会資本であるのに対し、日本では家を消費財としてしか見なさない。それが、空き家が増える日本の根本的な背景でもある。でもこのままでは、建物が十分断熱されていないので、暖房や冷房など建物の熱供給においてカーボンニュートラルを実現できない。
熱供給では建物で省エネする
熱供給ではまず、建物の断熱効果と気密性を上げることで省エネする。それが、熱供給において一番大切なことだ。ただ日本の建物ではそれが難しい可能性があり、早急に簡単に断熱効果を補強できる工法が望まれる。
熱のことを忘れないで
脱炭素社会を実現するには、発電や交通、産業のグリーン化だけではなく、熱をどうグリーンに供給するかについても考えなければならない。しかし社会は、この問題について準備しておらず、十分に議論していない。
気候デモには原発推進派も
気候デモでは、原発が気候変動対策になるとして原発推進派が参加する傾向にある。しかし、原発が気候保護に貢献しない、放射性廃棄物が世代間の問題であることを考え、気候デモでははっきりと反原発の立場を表明すべきだ。